2020.3.28イニシャルリング

今日はワックス加工の課題でもあるイニシャルリングを、ピンキーリングサイズに小型化して製作された生徒さんをご紹介します。
イニシャルリングはイニシャルの形をはっきりとさせるために厚みのあるデザインになっています。
その為普通の大きさで作るとかなりボリュームのあるリングになってしまいます。
そこでピンキーリングサイズにしてイニシャルの文字の大きさを半分近くに抑えて作ってみようということになりました。
文字の大きさを小さくしてもある程度厚みを付けないと、文字とリングの腕部分との境目がはっきりしないのでそのバランスに苦労されていました。
小さくて厚みがあるリングになるので裏抜きの作業も難しくなります。
それでも地道に根気よく作業されてなんとかワックス原型を完成されました。

埋没した時の石膏の抜けやすさとリングの印象を軽快にするために側面を透かされています。

このデザインでこの小ささのリングはあまりお目にかかったことがないので、とても新鮮で可愛らしいリングになっていると思います。
大きさが変わるだけで製作するのがかなり難しくなりますが、それを乗り越えるととても個性的で魅力的なリングになるのだなと実感しました。
効率を無視してあえて難しい作業をすることも大切だなと思わされました。
周りの生徒さんからも大好評でした。
シルバーで鋳造されてくるのが楽しみですね。
お疲れさまでした。